タマホーム倒産の可能性を決算書から読み解く(2)




タマホームが倒産するかどうかを決算書のどこから予想していくことができるのでしょうか?


2010年4月追記 : 私が実際に、タマホームと各ハウスメーカーの決算情報を比較・分析した結果を専用サイトで公開しています。詳しくはこちらをご覧下さい。)


今回は、決算書からタマホームの短期的な「資金繰り」の実態を知る方法に絞って、解説させて頂こうと思います。


ちなみに、タマホームは非上場企業であるため、金融庁のEDINETでは決算書を見ることはできません。Yahoo!ファイナンスで情報を購入するしかありません。上場している企業とは異なり、公開される決算情報の範囲が狭い上に、信憑性にも疑問符が付きます。公式サイトで決算を公開してくれると嬉しいのですが・・・。


さて、タマホームはじめハウスメーカーというのは、極端な話、家が売れていなくて赤字になっていても、「資金繰り」さえ何とかなっていれば、倒産はしません。しかし反対に、家がたくさん売れていて黒字だったとしても、資金繰りがつかなくなれば倒産します。


これが俗に言う「黒字倒産」です。なので、タマホームの当面の倒産の可能性は、まず短期的な資金繰りをみれば分かる、と言うことになります。短期資金さえ十分回っていれば、とりあえず急な倒産はないと判断できるからです。


ではタマホームの倒産の可能性を読むとしたら、決算書のどこを見れば良いのでしょうか。・・・それは「貸借対照表」の流動資産の合計が流動負債の合計を上回っているかどうかで判断できるのです。


流動資産というのは1年以内に現金化できる資産、逆に流動負債とは1年以内に支払わなければいけないお金の量を表しています。


なので、当然、流動資産が流動負債を上回っていれば、短期的な支払いの原資が支払い義務の量を上回っているということで、その会社は短期的にはひとまず倒産の危険性はとても低いということになります。


では、どのくらい流動資産が流動負債を上回っていれば良いのでしょうか。


この流動資産が流動負債をどれほど上回っているのかを示す指標を「流動比率」というのですが、通常企業は、急な支払いに備えるため現金等の支払い手段を多めに保有しています。したがって通常流動比率は120%〜140%くらいが平均的な数値であり、150%くらいが理想であるといわれています。


さて、これでタマホームの当面の倒産の危険性は、ここからある程度予想することが可能になりましたが、ではもっと長いタイムスパンでタマホームの倒産の可能性を考えるには決算書のどこを参考にすれば良いのでしょうか?家は何十年にまたがる買い物ですからね。


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